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チームは何のために存在するのか

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チームや組織を改善、改革するための手法、チームビルディングやコーチング、研修などさまざなものが開発されています。

そのどれか、またいくつかをチーム、組織に取り入れるも思ったほどの成果が上げられなかったという話しを聞きます。

なぜでしょうか。

『チームは何のために存在するのか』という問い

『チームは何のために存在しているのですか?』
『チーム・組織で果たしたいイメージやビジョン、シーンはありますか?』

という問いに答えることができるでしょうか。

もし、この問いがない、もしくは曖昧(あいまい)であればチームを改善・改革するよい手法を取り入れても成果は一時的なものになってしまいます。

なぜなら

チームが何のために存在するのかわからない = 何のためにやっているのかわからない = どこに向かっているのかわからない

チームで果たしたいことがあいまい = 目的地があいまい = 何をしていいかわからない

という状況になり、メンバーはどこに向かっているのか、何をしたらいいのかがわからない、共有できない、しづらい状況のため力を発揮することができません。

『チームは何のために存在するのか』という答えに正解はない

企業とは何を理解するには、企業の目的から考えなければならない。
企業の目的は、それぞれの企業の外にある。
事実、企業は社会の機関であり、その目的は社会にある。
企業の目的として有効な定義は一つしかない。
すなわち、顧客の創造である。
ピーター・ドラッカー

ピーター・ドラッカーさんは会社の目的は何のために存在しているのか、という問いに対して以上のように答えています。

GT-R開発者の水野和敏さんはチームに

『車を作るんじゃない。欲しいと思うこころを創るんだよ。』

と言い続けました。

1865年、「いい社会を作ろう」という志を持った若者がいました。その若者たちは海外と取引を行う組織、会社を作りました。1873年、最初にできた銀行、第一国立銀行です。

チームには存在意義、目的がかならず必要です。少なくともリーダーは明確に持っている必要があります。

チームの存在意義はこれでなければならない、というものはありません。つまり正解はありません。しかし、何かを持つ必要はあります。

チームは一人ではありません。最低でも2人、複数の人が存在しています。

なぜチームが必要なのでしょうか。

それは一人ではできない何かを達成するためです。

一人の力は小さくても一人ひとりの力を合わせることによって一人ではできなかったこと、達成できなかったことが達成できるようになる。

これは本当に素晴らしいことです。何においてもできなかったことができるようになるということは本当に素晴らしくうれしいことです。

チーム・組織を良くしたい、会社を良くしたい、と思うのであれば原点にかえる必要があります。そして私たちの原点は何なのか、ということを考え(想像)し、創造することがとても大切なのです。

チームの中で映像やシーン、ビジョンが共有できているか

水野和敏さんはGT-Rを開発する前、レーシングチームを担当されていました。水野さんが担当したレーシングチームは1年目からチャンピオン。3年連続でチャンピオンを獲得します。

チームの人たちには

「レースを観にきているお客さんが総立ちになるようなものをつくろう」

と言い続けたといいます。

レース

これはチームの存在意義と何を目指しているのかという2つが見事にマッチした言葉だと感じました。

チームはなぜできるのか、よいチームワークがあることろは必ず言葉にはならない画像、映像、シチュエーション、シーン、ビジョンがチームの中で共有できている、チーム員一人ひとりがその映像やシーンを達成したいと自分事のように思っています。

リーダーがどんなに強烈にビジョン、シーンを持っていてもダメです。それがチームの中で共有され、一人ひとりがそのビジョン、シーンを果たしたい!というものでなければチームが一体化する、チームワークが発揮されることはありません。

チームの存在意義、果たしたいことがあるから手法や技術が必要になるのです。

どんなに素晴らしい技術やスキル、ツールがあっても
それにふさわしいフォース(魂)がなければ使いこなせない

チームのフォース(魂)とは存在意義であり、果たしたいこと、シーンや映像、ビジョンです。

それがあればチームは必ず良くなります。

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